大切な人が無くなられた時は、遺品整理を行う必要があります。
しかし、実際にいつまでにどうやったらいいのか?費用はどれくらいかかるのか?など困っている方も多いと思います。
この記事では
- 遺品整理とはどんなものなのか
- 誰がいつどのように行えばいいのか
- 費用はどれくらいかかるのか
上記の3点について詳しく解説します。
遺品整理とは
遺品整理とは、亡くなった人が使っていた物、身の回りの物、思い出の物を整理し、また住んでいた家屋や部屋をきれいにすることです。
遺品整理は誰がやらなければならない?
遺品は法的に相続財産であり、法的相続人が行うのが一般的です。(法的に相続財産とは民法で定められた相続人のことで、配偶者と血族を指します)
相続財産の分割が終わった後に遺品整理を行う場合には、故人の家屋を相続した相続人が遺品整理を行います。
また家が借家であったり、持ち家の場合でも引き継がずに売却等をする場合には、相続人全員に遺品整理をする責任があります。
故人に借金などのマイナスの財産が多い場合には故人の財産の権利、気味の一切を「相続放棄」することも可能です。
その場合には」家庭裁判所で選任された「相続管理人」が遺品整理をすることになります。
遺品整理はいつやるべきか
遺品整理の時期やタイミングにリミットはありません。それぞれの家庭の事情によりさまざまです。
一般的には四十九日や一周忌、三回忌などの法要の時期を目安に遺品整理をする傾向が多いです。
ただし、故人が賃貸物件に住んでいた場合には、家賃や明け渡しの期限等の問題があるため、多少急いで遺品整理を行った方がいいでしょう。
相続する遺産にかかる税金のことを「相続税」と言いますが、故人の残した財産が相続税の非課税枠を超えている場合は、相続税の申告をして税務署に提出する義務があります。
申告書の提出期限は被相続人が亡くなられてから10ヶ月以内に申告・納税する必要があります。
この期限を過ぎてしまうと相続税の控除を受けられなくなり、延滞税を課されてしまうことがあるので要注意です。
遺品整理の方法
実際に遺品整理を行う場合、下記の2通りがあります。
- ご遺族自身で行う場合
- 遺品整理業者に依頼する場合
それぞれについてご説明します。
遺族自身で行う
・メリット
・故人が大切にしていた物などを振り返りながらていねいに整理ができる。
・費用が抑えられる
・デメリット
・時間や体力に余裕がないと困難
・故人への思い入れが強い場合、なかなか整理が進まない。
遺品整理業者に依頼する
・メリット
・自分で遺品整理をする時間や体力が無いので助かる
・遠方に住んでいても対応が可能
・買収・買取もしてもらえる
・部屋の掃除もやってもらえる
・デメリット
・費用がかかる
・安心して任せられる業者を探す必要がある
遺品整理を業者に依頼する場合の相場
遺品整理を業者に依頼した場合、費用の相場は一般的に20万円前後といわれています。
ただ厳密には間取り、荷物の量、遺品整理をする場所によって変わります。
【一軒家の遺品整理で行う片付けの費用・ 料金の相場(概算)】
間取り | 費 用 |
1LDK | 7万~20万円 |
2LDK | 12万~30万円 |
3LDK | 17万~50万円 |
4LDK | 22万~70万円 |
5LDK以上 | 27万~85万円 |
上記費用はあくまでも概算であり、対応する遺品整理業者によっても異なります。
目安としては1ルーム作業員2名で3~8万円から始まり、4LDK以上となると20~70万円以上は見ておいた方がいいと思います。
また同じ間取りでも、整理する遺品の数によっても見積額は変わってきます。
マンション、アパートと比べて、一軒家の場合の遺品整理にかかる費用は安いといわれています。
マンション・アパートだと階段の広さ、エレベーターの有無によっても料金が変わってきます。
マンションの場合は特に高層階に部屋がある場合は作業時間も係、スタッフの数も多く必要となるため、人件費の部分でどうしても高くなるケースが多いです。
また一軒家の場合でも、道路に隣接していない家屋の場合は運搬の手間がかかり、割高となるケースもあります。
遺品整理業者に依頼する場合の注意点
遺品整理業者に依頼する際の注意点は以下の5点です。
- 事前に整理できるものは整理しておく
- 見積書の内容をよく確認する
- 口コミのチェックや複数の業者から相見積もりをとる
- デジタル遺品整理にも対応できる業者を優先する
- 遺品整理士が在籍しているか確認する
順に説明します。
事前に整理できるものは整理しておく
整理するものが多ければ多いほど料金が高くなるため、遺品整理業者に依頼する前に自分で処分するなど、あらかじめ整理できるものは整理しておくことをおすすめします。
見積書の内容をよく確認する
当日になって追加料金がかかり、極端に割高となってしまったというようなことがないように、事前に見積書の内容に作業内容・金額が細かく記載されているか確認する必要があります。
キャンセル料や、追加料金に関しても記載があるかを確認しましょう。
口コミのチェックや複数の業者から相見積もりをとる
口コミの評価がすべてではないですが、一通りの口コミのチェックをすることをお勧めします。また必ず複数の相見積もりを依頼して下さい。相場がよくわからなくても複数の見積もりをとれば、より適正でリーズナブルな料金に近づきます。
デジタル遺品整理にも対応できる業者を優先する
昨今の遺品の中にはPCやスマホといったデジタル遺品などの貴重品が含まれていることも多く、どう対処をしていいか分からないケースも多いです。
そういった場合のためにもデジタル遺品のセオリに対応できる業者を選ぶことをおすすめします。
遺品整理士が在籍しているか確認する
遺品整理士とは、遺品整理士認定協会による資格の名称です。
遺品整理には関係する法令も多く、いろいろなルールに則って対応しなくてはならないケースが多く、専門知識を持ち合わせた専門家がいればより安心です。
まとめ
- 遺品整理とは
- 遺品整理は誰がやらなければならないか
- 遺品整理はいつやるべきか
- 遺品整理の方法
- 遺品整理業者に依頼する場合の注意点
について具体的にご紹介してきました。
亡くなられた方の遺品整理に関して、戸惑うことなく、できるだけスムーズに、安心して行えることを願っています。
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